マンガのような出来事。

昨日の帰り道、傘を持たずに出てしまったので、
最寄り駅から雨に打たれながら歩いていたら、
その出来事がおこった。

傘さし運転で自転車に乗った女の子が横を通り過ぎ
危ないなぁ、あの子…と思っていたら、
一瞬その子がこちらを振り返ったのだ。

もしやテレパシーが通じて振り返ったのか？
ついに自分もエスパーになったのか？と
アホなことを考えていたら、その子が
引き返してこちらに向かってくる。
そして、急に真横で止まった。

「もし良かったら、この傘どうぞ」

そのひと言に、ただただ驚く。
だって、そんなマンガみたいなことあります？
トトロにでてくるカンタの逆バージョンですよ。
このくらいの雨なら大丈夫なのでと断る僕に、
もう私の家はすぐ近くなので、と言う彼女。
無理やり手渡されたその傘に漂う彼女の残り香に
思わずドキッとしてしまったことは言うまでもなく。
あの子は、いったいどこの誰だったのだろうか。

雨に濡れながら歩いていたら「この傘、良かったらどうぞ」って女の子に傘をもらった。素敵すぎる子だ。残り香に思わずドキッとした。