ボツ案、募集。
ポンポン企画を生み出せないという理由で、
一般の読者からボツ案を集めて、
乙一がリライトした原稿をまとめて出版した
箱庭図書館という本を読んだ。
内容よりも、この企画の発想がすごすぎる。
そして本当に実施してしまうことも、また驚き。
作家とは、書きたいものがあって、
それに熱を込めて作品にしていくものだと
思っていただけに、ショックが大きかった。
よく言えば、アイディアのリユース。
悪く言えば、単なるアイディア泥棒。
ボツ案を応募した読者にとっては
リライトされても採用されたらこと自体が、
きっと嬉しいんだろうけど、
どうも出版社の金稼ぎ臭がチラつく。
POPに「乙一の最新作が、いきなりの文庫化！」
って書いてあったのでワクワクして購入したのですが、
なんだか残念極まりない読後感でした。
