さんじゅうまる。

どうしようもなく怠惰だから、ちゃんと考えて生きようと思います。

本のカタチ。

最近、電子書籍はどんなものか知るために、
iPadで2冊ほど、読書をしてみました。

かばんに入れていても邪魔にならないし、
片手(親指のみ)でページがめくれるので、
電車が混んでても読むことができる。
気になる部分にラインマーカーを
引くことができるのもすごいが、
ラインマーカーリストなるものを表示できるので、
自分がどこをチェックしたかも一目瞭然。
あと、ちょっとお安く購入もできます。

こんなに色々な機能が詰まった電子書籍ですが、
“本を読んでる感”だけはありませんでした。

昔、どこかの偉い研究者の人が、
“お金は人間活動を結晶化したもの”と言っていました。
働くことで生まれるお金(紙幣や硬貨)には、
誰かの人生の一部が詰まっており、
無意識的にそれを人は認識していて、
紙幣や貨幣を雑に扱うことをしない。そうです。

きっと、紙の本も同様で、本という媒体自体に
五感で人の想いを感じとり、心を込めて読もうとするんでしょうね。
単なる情報の取得として読書をするのではなく、
本をつくる過程で関わったたくさんの人の気持ちまで感じながら
読書できるのが、紙で作られた本の特長なんだろうなぁと
しみじみ思いながら、僕は電子書籍にオサラバしました。